はだしのゲン禁止の理由は?戦争のツラさ伝える教材撤廃に残念の声!

はだしのゲンのアイキャッチ画像

広島の原爆被害を描いた漫画「はだしのゲン」が2023年新年度から、市内の小学校で使う平和教育教材を見直し、使用しない事を決定しました。

これを受けて、ネット上では多くの声がありましたので、その背景を調べてみる事にしました。

・はだしのゲン禁止の理由は?

・戦争のツラさ伝える教材撤廃に残念の声!

ぜひ最後までお付き合い下さい!

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目次

はだしのゲン禁止の理由は?

はだしのゲンの画像
【参照:丸木美術館より】

はだしのゲンは1973年~1987年の期間に発表されていた漫画で、漫画家の「中沢啓治」氏(2012年/73歳没)が自らの被爆体験を描いた作品です。

同漫画を原作として、実写映画、アニメ、ドラマも制作されてきました。

戦中戦後、激動の日本の様子の主人公「中岡ゲン」の姿を描いています。

戦後生まれで、小学校・中学校の義務教育の図書室に漫画がおいてあり、読んだ人も多いのではないでしょうか。

筆者も例外ではなく、中学校で全て読んだ記憶があります。

広島市立平和教育プログラムとは

広島市では独自に『ヒロシマの被爆体験を原点として、生命の尊さと尊厳を知る(中略)』教育の一環で、『広島市立平和教育プログラム』が昭和45年以来、各学校で、自主的に進めるよう指導していた内容のようです。

以前から続いていたプログラム内容が平成22年に変更され、10年経った2023年の新年度から、『はだしのゲン』が教材から外され、別の教材へ変更される事になったものです。

【参照:広島市立平和教育プログラムより】
はだしのゲン

教育プラグラムでは小学校3年生までのプログラムパートに、「はだしのゲン」が使われています。

漫画内の被災地では、生活費を稼ぐゲンの姿も描かれます。

街角で歌を歌い、生活費を稼ぐ姿を、現代の児童がイメージしづらい、『今の児童の実態に合わない』として、変わりに『家族を失った実体験』の教材へと変更されるとの事です。

はだしのゲン
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戦争のツラさ伝える教材撤廃に残念の声!

はだしのゲンの画像
【参照:丸木美術館より】

教育プログラムから外される事で、原作者の妻の想いも語られています。

原作者の妻

教育委員会が決める事なので、仕方ないですが残念です…

原作者の妻

あの時代は、食べるものが無かった。豊かな時代に暮らす子どもたちと実態が合わないのは当然。

ゲンの父親が家屋の下敷きになり、火の手が迫る中で、ゲンに逃げるように迫る場面も、教材では使われなくなります。連載当時、アシスタントをしていた作者である故/中沢啓治さんの妻、ミサヨさんは啓治さんがこの場面を描いている姿が忘れられません。「描いていた手が突然、止まるんです。『熱かっただろう、熱かっただろう』って涙を流して」

【引用:広島家族。RCCより】

教育委員会は『はだしのゲン』を外す事が前提ではなく、あくまでも『平和教育プログラムの見直しの中の1つ』と説明しています。

この内容について、ネット上でも意見がさまざまあり、賛否もたくさんありました。

はだしのゲン禁止を受けて

・描写が過激でトラウマになった

・撤廃されても教育は成り立つ

・怖くて当時は読めなかった

・子供の頃、教材だった

・はだしのゲンはこどもに読ませたい

・小学生ではなく高校生からでも良いのでは    など…

本当に、多くの人が反応を示していて、賛否が分かれていました。

今回の件で、もしかしたら勘違いをしている人も居るのかも知れません。

「はだしのゲン」が全ての教育上で撤廃されるのではなく、『広島平和教育プログラムの小学校3年生までのパート』が変更されるという事が事実です。

2023年の学校の図書館に漫画がおいてあるか分かりませんが、それらが全て撤去されると言う話ではないんですね。

戦争の辛さ、悲惨さを次世代へ伝える媒体として日本人なら知っておくべき内容かも知れません。

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最後に

いかがでしょうか。

今回は漫画「はだしのゲン」について取り上げてみました。

教育から「はだしのゲン」撤廃されると話題となっていた内容ですが、『ヒロシマ平和教育プログラムの小学3年生までのパート』で、別の教材に置き換わると言う事で、全ての教材が教育からなくなるのではない事が分かりました。

賛否はありますが、戦争は不幸しか生まないので避けたですよね。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 最近、過去の時代背景を教えずに、ただ現在の価値観で、物事を判断する輩が増えて、日本の教育そのものが劣化していっているのが心配です。薪を背負って本を読む二宮金次郎の像が、ながらスマホを助長しているから撤去だとか、現実にあった原爆の悲惨さを、表現がグロテスクなので、子供に配慮して教材にしないとか。その時代時代で価値観や現実があり、皆その時代を生きていた事を教えずに覆い隠すことが正しいと思いますか?ダッコちゃん人形やちびくろサンボに差別的意図はないし、肌色のクレヨンを肌色と言ったら、人種差別とか、除夜の鐘がうるさいと言われて中止するとか…少数の極論に左右され過ぎ。何事も許容できない社会、そんな世の中を望んでいるのでしょうか?

  • コメントありがとうございます。
    おっしゃる通りだと思います。 
    原爆の記念式典でもそうでしたが、日本では本当の事がメディアで流されていない事も見受けられますね。
    今や、日本の報道自由ランキングもかなり下がりました。
    ここでは多くは書けませんが、明治維新に引き続き、戦後から更に変わって行った事は間違いないですよね。
    原爆で確か、30万人以上の被爆者を出し、2023年現在も「情報」により同じ事が起きている事すら日本人は知りませんね。
    戦争が終わってから「平和になった」ではないのに、多くの日本人は気づきません。

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