感染症対策として、およそ3年にも及ぶマスク生活を強いられてきた日本。
コロナ5類への引き下げが『2023年5月8日』に決まりました。
今回は5類へ引き下げ後にマスクの着用はどうなるか、なぜ5月8日なのかを改めて調べてみました。
ぜひ最後までお付き合い下さい!
コロナ5類引下げでマスクはどうなる?

2類から5類へ引き下げとありますが、そもそもは「インフルエンザ等対策特別措置法」で「2類」指定されている分類が、「5類」へ引き下げられると言うものです。
数字が1~5と、「1」が最も危険がある感染症です。

高い順に危険な感染症となっていて、現在の数値では上から2番目に危険な「2類」と指定されています。
現在、「SARS、結核」と同じ分類に指定されています。
マスクをつけ続ける理由
2023年2月時点では世界中で日常的にマスクを着用している国は日本を含む、アジアが多いでしょう。
特に日本のマスク着用率の高さは、凄まじいものがあります。
現在のマスク着用は、屋外では周囲に人がいなければ『息苦しさなど、呼吸のしやすさの観点』から、健康の為にマスクを外して構わないとなっています。
しかし屋外ですれ違う人はほぼ、全員マスクを着用しているのはなぜでしょう?
主な要因は3つ考えられます。
①ウイルスが怖いから
②外すと周りから注意されるんではないかと、攻撃されそうで怖いから
③ただ、つけていた方が表情も読まれないし、化粧も気にならないなど、つけていればトラブルもなく気持ちが楽だから
このあたりの理由が主ではないでしょうか。
では、5月8日に5類へ引き下げになったらマスクを外して2020年以前の世界に戻れるのでしょうか。
5類に引き下げになったからと言って、国民全員が直ぐにマスクを外す事は恐らくないでしょう。

今までも、マスクを付けなければならない法律は存在せずとも、『お願いベース』でマスクを付けて来ました。
マスクを付ける事で、健康被害を懸念する人はマスクを付けて来ませんでしたし、気になる人はマスクを付けてきました。
『マスクを付ける人』と『マスクを付けない人』の数が圧倒的に異なるのです。

具体的なデータはありませんが、感覚的には『2,000万人のマスク非装着』対『1億人のマスク装着』の構図ではないでしょうか。
これはコロナワクチンの接種者と比例していると予測が出来ます。

エコノミストであり、経済評論家の門倉貴史さんは以下のお考えのようです。
5類へ引き下げ後もマスク着用を続けるかどうかの判断には、行動経済学の「バンドワゴン効果」が働きやすい。 バンドワゴン効果とは自分自身の判断によらず、安心感を得るために、多数派と同じ物を購入したり、同じ行動をとってしまう認知傾向を言います。 世論調査の結果で、5類へ引き下げた後に屋内問わず、マスク外す人が10%に過ぎないと言う事は、5類に引き下げ後もマスクを続けたい人が圧倒的多数であることを意味している。
【引用:Yahoo!ニュースより】
この意見は的をついているのではないでしょうか。
3年という長い時間、私たち日本人は肌感覚では99%マスク着用してきました。
それにもかかわらず、感染防止を期待されるはずのマスクを着用する事で、感染状況の改善を実感する事が難しかったのではないでしょうか。
言い換えれば、マスクをし続けても感染者は減らなかったと言えば、分かりやすいですね。
コロナ5類引下げが5月8日に決まった理由とは!

そもそも、世界共通のウイルスによって世界共通の対応をするのが通常の事に思えますが、実際は世界の国によって対応は異なっていると言う事実があります。
日本において、収束の方向に向かっての一歩。
5類への引き下げが5月8日に決まった理由は以下の2つが主な理由でしょう。
選挙が重なり対応できない

4年に一度の統一地方選挙が2023年4月に行われ、その対応に追われるので大変になる。
また、医療関係者からは「体制の構築に3ヶ月は必要」との声にスケジュールを後にずらさなければいけない状況となっているとの事です。
地方自治体の選挙は通常、自治体ごとに決めた日程で行うのが通常です。
しかし、法律によって4年に1度、選挙期日を統一して行う「地方統一選挙」があるのです。
ごくごく簡単に言うと『4月は面倒くさいからやめてくれよ~!』
と、解釈する事が出来ます。
5月9日から開催される広島サミットに各国首脳が集まる
2023年で7回目となる、「G7広島サミット」が5月9日~21日まで開催されます。
仏・米・英・独・日・伊・加の7か国が集まるり率直な意見交換をするそうです。
G7広島サミットでは世界経済、地球情勢、地球規模課題についての場となります。
2023年2月の段階で、G7の各国国民が日常的にマスクを着用しているのはダントツで日本でしょう。
それは海外のニュースなど、さまざまな所から情報を得る事ができます。
例えば…




2022年5月には英国ジョンソン首相、ローマ法王、その他各国の要人との会談ではマスクをしないで至近距離で話しています。
「なぜ外国ではマスクを外すのか」「私たちもとっていいですか?」といったメッセージが投稿された。松野博一官房長官は記者会見で「首相の海外出張時の首脳会談におけるマスク着用は、相手国の防疫措置をふまえて決定されている」訪問国のルールに従った対応だと主張した。
【引用:東京新聞TOKYOWebより】
これらを踏まえると2023年2月時点ではアメリカ、ヨーロッパなどの諸外国ではマスクしておらず、日本を中心としたアジアの一部のみがマスクを着用している事実がある事になっています。
それは各国の法や、国民性、しがらみ…など、多くの事が重なった結果となっているのかも知れません。
岸田首脳はG7で集まる諸外国の要人に向けて、ノーマスクをアピールしたい。
『広島でマスク着用を求めれば、日本だけ出遅れている印象を持たれかねない』と懸念していたとの事です。
100年周期で発生するパンデミックに学ぶ

今からおよそ100年前の1918年(大正7年)にも「スペイン風邪」が世界的流行して、日本でもマスク着用の風潮が高まりました。
100年前の頃と、現在のウイルス対策はかわっていないようですし、当時も3年間、3回ににわたり流行期が続きました。
当時も、人があつまる場所でのマスク着用を、広く呼びかけたそうです。
また、「マスク」と言う言葉やものが広く根付いたのは、スペイン風邪の第2流行期からとなったそうです。



マスクだけの事を言うと、現在のマスクの着用は「お願いベース」であり、着用義務の法律はありません。
国に協力していると言う形で、国民はマスクをしてきました。
感染予防効果がある言われているマスクは、肌感覚としては99%以上の日本国民がマスク着用していたにも関わらず、毎日のようにNHKで感染者を報じていると言う事実。

政府のイベントや都合などによって5類へ引き下げになる日程が決まりますが、5月8日以降のマスク着用は「屋内外問わず、個人の判断にゆだねる」事になります。
日本国民は自分の意思で考え、自分の判断でマスクを外す事ができるのでしょうか。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は特措法の2類から5類へ引き下げをした後のマスク着用について。
また、5類引き下げ日が5月8日に決まった理由をお伝えしました。
情報を広くとり、自分の健康を守るのは自分の頭で考え、思考を働かす事も大切だと感じる事が多いですね。
皆様は、どの様に考えますでしょうか。
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