2023年7月15日(土)、「博多祇園山笠」に参加していた男性(57歳)が山笠に轢かれて亡くなりました。
博多祇園の山笠と聞いて、現地の多くの人は知っていると思いますが、聞きなれない人も多いと思います。
この記事では事故があった場所など、その古き歴史を少しだけ調べてみました。
ぜひ最後までお付き合い下さい!
博多祇園山笠の死亡事故詳細2023!
博多祇園山笠は、女人禁制の祭で発祥は鎌倉時代?
博多祇園山笠の死亡事故詳細2023!

2020年は流行り病の為、戦後初の見送りとなりましたが、「博多祇園山笠」毎年7月1日~7月15日まで行われます。
祭りのクライマックスである2023年7月15日の早朝に、死亡事故が発生しました。
「福岡県博多区 秋吉敏実さん(57)」が転倒、山車の下敷きになり胸を強く打って病院へ搬送されましたが、死亡が確認されたと言う事です。
山笠の概要
福岡市博多区の博多部で行われ、地域住民の伝統行事です。
参加者や、福岡県民からは「山笠」と略称され、祭礼そのものを言います。
神輿(みこし)に相当する呼び名「山笠」との区別するために、「山」と称し、「山笠」を担いで市内を回る事を「舁く」(かく)、担ぐ人を「舁き手」(かきて)と称します。
山笠のコース
山笠のコースやルールは、初めて聞く人にとっては複雑のようです。
江戸時代の前期には、複数の町で構成される「流」(ながれ)という町組織が形成され、当番町を決めて祭りを取り仕切ったりするようです。



【専門用語集】
「山笠」…一般の祭りの神輿や山車に相当する御霊を宿らせる「御神入れ」するものの呼び名。発祥とされる鎌倉時代のものは明確では無い。
「舁き山」…運行する山笠で4.5メートルほどの高さがある。
「飾り山」…観賞用で飾り置く山笠。明治時代に電灯用の電線、電話線を切断する事故があった事で、運行するのは低い山笠となった。
「流」…複数の町で構成される町組織。
「櫛田神社」…福岡県福岡市博多区上川端町にある神社。「山笠」や「博多おくんち」などの祭事を行う。
「追い山」…櫛田神社に番付けされた順に奉納した後、所定の順路を競って舁き運ぶこと。
「追い山慣らし」…追い山の予行演習のため、3日前の午後に行われる。
「おっしょい」…山笠を巡行する際の掛け声で、1996年に日本の音風景100選に選ばれた。
「前さばき」…「舁き山」が通る事を知らせる者。安全な舁き山の運行の為、前の進路を開けさせる役割。
「勢い水(きおいみず)」…舁き山や舁き手を清める意味と共に、舁き手の冷却や乾燥による山笠の崩壊を防ぐ役割。
博多祇園山笠は、女人禁制の祭で発祥は鎌倉時代?

博多祇園山笠は女人禁制の祭りで、旧来の「流」は子供山笠も含めて「舁き手」は男性のみです。
しきたりとして、女性は舁き手の詰め所に入れず、かつては詰め所入口に「不浄の者立ち入るべからず」と立札がありました。
しかし近年は女性差別として2003年に立札の設置は廃止、変わりに「関係者以外立入禁止」の掲示や区切りをしています。
【発祥の期限】
鎌倉時代の1214年に博多で疫病が流行した際、承天寺の開祖で当時の住職である聖一国師が、町民に担がれた木製の施餓鬼棚に乗り水をまきながら町を清めてまわり、疫病退散を折祷した事が発祥とされる。
【引用:ウィキペディアより】
世間の声
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は博多祇園山笠の事について調べてみました。
専門用語が多く、初めて聞く言葉に頭が追い付かない状態です。
近年はコンプライアンスや風潮により、日本の伝統や “しきたり” が少なくなってきたりしている感じがあるようです。
死亡事故が起こってしまった事は残念な事でありますが、今後も日本の伝統行事はずっと続いて欲しいものですね。
亡くなった秋吉敏実さんのご冥福をお祈り申し上げます。
コメント