2023年7月の、九州地方の大雨の被害状況が徐々に明らかになってきました。
ここ数年、大雨の被害が出ている地域では家が流されたり、私たちの暮らしに大きな影響を及ぼすようになっている大雨被害。
台風シーズン前で、夏本番はこれからで心配ですが、大雨の被害状況をまとめました。
ぜひ最後までお付き合い下さい!
大雨被害2023年7月11日時点の状況!
大雨被害でよく聞く、線状降水帯とは何なのか?
大雨被害2023年7月11日時点の状況!

福岡県久留米市

広川町では、高齢の男性が乗った軽トラックが用水路に流されて、亡くなっています。
久留米市は、レベル5の「緊急安全確保」の避難情報が出されました。
また、消防による規制があり、町は濁流にのまれ、多くの水被害が出ている様子です。
田主丸町では病院の院内にも水が浸入して外来が中断され、入院患者ら50人が避難しました。
町の集落7棟に土石流が発生して、10人が巻き込まれました。
▼土石流が発生して集落に流れ込んで被害を受けた画像

▼久留米市田主丸町の病院の入院患者らが避難

▼町の水害の写真複数



佐賀県唐津市

大きな被害を受けた住宅は2棟。
1棟は大きな岩に押しつぶされている状況で、もう1棟は1階部分が土砂に埋まる状況が確認されました。
7月10日 午前4時39分『顕著な大雨に関する情報』
7月10日 午前6時過ぎ『山が崩れた』と通報が入る
【死亡】 60代~70代の女性1人
【行方不明】 50代・70代の男性
大分県中津市

7月10日 午前5時9分 県北部・西部にて線状降水帯発生
7月10日 午前6時35分 山国川上流部で氾濫発生情報
大分県中津市と日田市ではレベル5の「緊急安全確保」の避難情報が出されました。
【行方不明】 50代女性 消防と話した後に行方不明となっています。

車に水が入って来た。今、車につかまっている。


浸水被害を受けた家の住人は、再び被害を受ける事を恐れて『ここには住めない』と話してガッカリした様子を話しています。
一般投稿の情報
大雨被害でよく聞く、線状降水帯とは何なのか?


線状降水帯とはそもそも何なのか、気象庁が定義した分かりやすく、図を交えて載せていましたので引用します。
次々と発生する雨雲(積乱雲)が列をなした、積乱雲群によって、数時間にわたりほぼ同じ場所を通過、もしくは停滞する事で、作りだされる長さ50~300㎞程度、幅20~50㎞程度の強い降水を伴う雨域を線状降水帯と呼びます。
【引用:気象庁より】


線状降水帯とはいつから言い出したのか


線状降水帯と、いつの間にか言っている印象ですが、いつから言い出していたのでしょうか。
気象庁気象研究所の「加藤氏」によると、「線状降水帯」とは2000年頃から言い出した言葉だそうです。
九州地方の線状の降水エリアについて研究していたグループが言い出したとされています。
その後、「線状降水帯」と言う言葉が広まったのは、2014年の広島で起きた土砂災害。
気象庁の報道発表資料に「線状降水帯」と言葉を入れた事がキッカケです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は九州地方の大雨の影響を調べてみました。
まだまだ被害状況がハッキリとしていませんので、進捗があり次第、追いかけていこうと思います!
線状降水帯については以下の通りです。
線状降水帯とは、線状の積乱雲群の事を言い、長く停滞する事で被害が拡大する傾向にある
被害で亡くなった方のご冥福をお祈り申し上げます。
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