日本人であれば多くの人が知っている映画『ルパン三世 カリオストロの城』
今回は映画の中に隠された実話の内の一つをお話します。
本当は、もっとたくさんのメッセージや実話が、『カリオストロの城』には、あるのかも知れません。
今回はたった一つです。
ぜひ最後までお付き合い下さい!
カリオストロの城は実話?

映画の公開は1979年、今から40年も前の映画です。
しかしこの映画、筆者が小学生の頃にテレビ放送していて、尚且つ、中学校の教材として授業で見た記憶があります。
ラストシーンの銭形警部がクラリスに言ったセリフ『ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です!』
は名セリフ。

冒頭のオープニングロールでの一コマ。
次元がタバコを吸って2人で休憩中。
この時の会話は恐らくないでしょう。(きっと)
ルパン『そろそろ行くか』
次元『ああ』
ちなみにフィアットのナンバー「R-33」「ルパンサンセイ」になってます。
このシーンは心ある、血の通った人間であれば子供から大人まで、グッときたはずです。
子供の頃は、こんな風な生き方は『カッコいいな』と本気で思っていました。
冒頭のルパンと次元がフィアットに乗って、カリオストロ城に向かうアニメーションが実にイイじゃないですか!

カリオストロに向かう道中。
地図を眺めて方向を確認するルパン。
現代であればGPSで位置確認といった所でしょうか。
貨物列車が通り過ぎるのを待つルパンと次元。
列車が長すぎて次元が車の外で用を足している事に大人になって気づく。
次元『あ~、ダメだ。もぅ我慢できねぇ』
ルパン『長げえ、列車だ事』
と、言ったかどうかは分かりません。

カリオストロ城のモデルになったのは、ヨーロッパの小国「リヒテンシュタイン公国」らしいです。
世界で6番目に小さい国で、国土が160㎢、人口がおよそ3.9万人と全体的にゆったりとしているそうです。
もうそろそろカリオストロの城が近づいてきた頃でしょうか。
白い帽子の少女の人生背景も気になる演出がいいんですよね。
いろんな事を想像できます。
図書館で本を借りたのか。
それとも大事そうに抱えているのは、プレゼントの小包なのか…
想像は見る人の自由ですからね。

▼ちょい見せのカリオストロの城はコチラ

何とも雰囲気の良い景色です。
日本ではこんな素晴らしい景色は見れないかも知れませんね。
通貨はスイスフラン。
主な産業は精密機器と医療機器のようで、国民の平均所得が高いそうです。
ルパン三世の「カリオストロの城」のモデルは、リヒテンシュタイン公国の「ファドゥーツ城」を参考にしたらしいですね。
▼「ファドゥーツ城」
ルパンの使う小物の秘密道具的なものだったり、次元の銃だったり、ピンチになると助けに来る不二子や、五右衛門。
カリオストロの城の兵士と銭形率いる機動隊的な衝突シーンなども、なんか良いですよね。
あと、ルパンが指輪を隠すのは「ジャケットの襟の裏」
本編では不二子が敵に渡す為に言ってしまいますが、子供の真似したくなりました。
カリオストロの城の今も続くお金のシステムとは!

作品の中の地下ではニセ札の「ゴート札」を印刷して各国をコントロールしている。
世界中のニセ札を印刷していて、たしか日本円のニセ札も印刷してたんでしたよね。
もちろん本物の「ファドゥーツ城」では、ニセ札作りは実話では無く、そんな事をしていないのは言う間でもありません。
作品冒頭で、国営金庫から「かっさらったお金」がニセ札である事に気づくルパン。
そのニセ札は「カリオストロの城」で印刷されているという「ゴート札」
その噂を確かめる為にカリオストロの城へ行く事になります。

ルパンと銭形がカリオストロの城の地下で世界中のニセ札を刷っているいる事実を見つけます。
その場面だったかは本編で確認して頂く事として、ルパンが言ったセリフは確かこうです。
『中世以来、ヨーロッパの動乱の影に必ずうごめいていた謎のニセ金。ブルボン王朝を破滅させ、ナポレオンの資金源となり1927年には世界恐慌の引き金ともなった歴史の裏舞台、ブラックホールの主役ゴート札。その震源地を覗こうとした者は一人として帰って来なかった…』


これははたして、アニメの中だけの世界でしょうか。
少しだけ見てみましょう。

日本人が親や学校で決して教わる事のないお金の話。
三井住友銀行が教えてくれています。
『ネイサンの逆売』…ナポレオン戦争は投資の世界でも歴史的な戦争だと言われています。 ナポレオン戦争時、イギリスは国債を発行する事で戦費を調達しており、イギリスが戦争に勝てば国債は暴騰し、戦争に負けば暴落する…。
1815年のワーテルローの戦いの最中、ネイサンは青ざめた顔で国債を売り始めたのです。 ネイサンが国債を売っているのをみた投資家たちは一斉に国債を売り始めたのです。 「イギリス敗戦」との情報が出回り、市場は狂乱的な売りとなりました。
ネイサンはイギリス敗戦と見せかけ、国債の価格を暴落させたあと、値下がりした国債を密かに買い集め、全体の6割近くを買い占め、莫大の利益を手にしました。
【引用:三井住友銀行HPより】
ロスチャイルド家はヨーロッパの貴族。
「初代マイアー・アムシェル・ロスチャイルド」は自分の5人の息子たちを各地に派遣して、中央銀行を作ります。
中央銀行とは民間であり、国営ではないんですね。
『誰が国の王様になろうとも興味もないし、関係ない。その代わりに国の通貨発行権を与えよ』は有名な話ではないでしょうか。
もっと詳しく知りたい人は『歴史家・林千勝先生』の本で勉強されると良いと思います。


大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語「ザ・ロスチャイルド」

「お金の流れ」が分かる本。 単行本で、気軽に読めるのでまずはこの本から読むと分かりやすいです! お金の教育を受けていない日本人が、教科書のように読むべき1冊!
あまり突っ込んだ話をここではできません。
実話であり、事実なのは、歴史的な背景が数百年と続いていて、現代に続いている。
現代に生きる私たちの数十年の人生だけを切り取ってみているだけでは、今起こっている事を理解する事はできません。
理解したつもりになっているだけと言う事ではないでしょうか。
林千勝先生も同じ事を言っておられます。
✓歴史とは川の流れのようにずっと続いていて、現在が出来ている。
お金そのものには美術品としての価値はあるでしょうか。
お金とは、物や経験と交換できる、いわば「交換券」の役割です。
現在、お金は紙幣からデジタルへ移行しつつあります。
しかし、お金のシステムが無くなる事はないでしょう。
一人ひとりが理解をして勉強する事で、自分の豊かな人生を、より良いものへと変える事ができるのではないでしょうか。
1979年、昔のルパン三世の映画「カリオストロの城」は、そんなヒントを与えてくれる映画でもあるのです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回はルパン三世の映画「カリオストロの城」について、実話であるかも知れない一つについて探ってみました。
ナポレオンの話は大変、興味深いですね。
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