第8師団長ら10人が乗った、陸上自衛隊ヘリが消息を絶ったのは4月6日(木)。
憶測を含み、さまざまな情報が出ていますので、情報を整理してみました。
いくつかの疑問点も見え隠れするので、早速みて行きましょう!
宮古島の陸自ヘリ墜落が事故って本当?

離陸からわずか10分で消息を絶つ
消息を絶った陸上自衛隊のヘリコプターに搭乗していた10人のうち、8人が幹部だった事が分かっています。
【ヘリコプターに搭乗していた10人の内訳】
✓第8師団司令部 5人(坂本師団長を含む)
✓第8司令 が4人
✓宮古警備隊 1人
消息不明の内、第39代 第8師団長、坂本師団長は2023年3月に着任したばかりと言う事です。
坂本師団長の部下は約6,000人との事です。
▼坂本雄一第8師団長の年収・階級はコチラ


陸将 坂本雄一 PROFILE
【名前】坂本 雄一(さかもと ゆういち)
【生年月日】昭和42年9月1日
【出身地】北海道
【最終学歴】防衛大学校(35期)
第8師団が警備する範囲は広く、熊本から宮古島まで警備に当たっているそうです。
熊本の部隊が宮古島に行っているのは不思議ではないと思います。

宮古島分屯基地を離陸して、島を一周回って機関するのが飛行計画だったようです。
午後3時46分離陸→午後3時56分消息を絶ちました。
飛行開始からわずか10分でレーダーから機影が消え、消息を絶っています。

島にほど近い海域で、消息を絶った機体のドア、窓枠、救命ボートが発見されています。

消息を絶った2分前の写真が撮られています。
千葉県から観光で宮古島を訪れていた男性により、消息を絶った2分前の写真が撮られています。
男性は、「スティーブ・クリスティーン」さん(63歳)で元海軍兵だそうです。
クリスティーンさんは動画等などの撮影も行ったそうで、その際に機体の飛行に問題は感じなかったそうです。
機体は陸上から数百メートル離れた海上を飛んでいて、高度は450メートルだったそうです。

元海軍兵のクリスティーンさんは1980年代に沖縄で勤務した事もあり、ヘリコプターに搭乗した事も多かったそうです。
消息を絶ったヘリコプターはUH60で愛称を「ブラックホーク」と言われ、長年使用されているようです。
その為、クリスティーンさんは音で、気づいたらしいですね。
自衛隊が航空事故と概定

自衛隊の森下陸上幕僚長の会見で、今回のヘリコプター墜落は「航空事故と概定」と発表しました。
当該機の燃料枯渇、機体のドア、救命ボート、窓枠などが発見された事から事故と判断したようです。
ここで気になるのは2つです。
✓『早々に事故と公表した』
✓『当該機の燃料枯渇』
現在は「概定」として発表された事故。
通常、「事故」と決めるには、機体の損傷個所や、不明の隊員からの聞き取りなど、さまざまな検証がなされた上で「事故」と決めるのではないでしょうか。
事故と発表するには、あまりにも早すぎるように思えてなりません。
また、燃料の枯渇に関しても、自衛隊のヘリコプターが燃料が少ない状態で飛び立つのでしょうか。

燃料枯渇だとすれば、飛び立った飛行中に、『何らかの原因で燃料枯渇の状態に陥った』
燃料枯渇の状態では、恐らく飛び立つ事は考えづらいと通常は感じてしまいます。
ヘリコプターUH60「ブラックホーク」とは

消息を絶った不明機、「UH60」通称「ブラックホーク」とはどんな機体なのでしょうか。
飛行中に故障をして、燃料が枯渇する事態になる機体なのでしょうか、みて行きましょう。
「UH60 ブラックホーク」
【用途】多目的ヘリコプター
【製造者】シコルスキー・エアクラフト社
【運用者】アメリカ陸軍(アメリカ陸軍)、自衛隊(日本)、中華民国陸軍(台湾)、オーストラリア(オーストラリア国防軍)、他
【初飛行】1974年11月29日
【生産数】4,000機以上
【運用状況】現役
【ユニットコスト】590万~1,020万ドル
【派生型】SH-60(シーホーク)、HH-60(ペイブ・ホーク)、シコルスキーS70

他にも「UH60J」は「救難用ヘリコプター」として三菱重工がライセンス生産を行っている機種もあります。
日本は太平洋戦争(大東亜戦争)以降、軍用機は生産できない事になっています。
「UH60」通称「ブラックホーク」はアメリカ製の機体になります。
原因と撃ち落された真相とは?

1974年から長年に渡り運用されている高性能のヘリコプターがなぜ、海上に墜落したのでしょうか。
原因を考えてみると、以下の5つの可能性が考えられないでしょうか。
①空間識失調
②バードストライク
③機体が故障した
④パイロットの体調が悪化した
⑤何らかの外的要因があった
①空間識失調

空間識失調とは、操縦者が自分または、操縦している航空機の姿勢、位置、運動状態(方向、速度、回転)などを客観的に把握できなくなった状態をいいます。
【引用:航空医学研究センターより】
夜間飛行や、雲の中など、飛行していると自分の置かれた状況が把握できなくなる場合がある現象です。
『暗くて地平線、水平線が見えない』など、数千時間のベテランパイロットでも起こりえる状況らしいです。

別の事故でいうと、航空自衛隊小松基地(石川県)のF15戦闘機が日本海に墜落し、搭乗員2人が死亡した事故でも『空間識失調』による事故だと結論づけられたようです。
✓今回の宮古島の陸自ヘリの墜落時の天候は晴れ、昼間の飛行で、高度も450mほどで、高くない。
この事から空間識失調による墜落の可能性は低いと考えられないでしょうか。
②バードストライク
バードストライクとは、鳥類が人工物に衝突する事故をいいます。 特に航空機と衝突する事故をいう事が多いですが、鉄道、自動車、風力発電の風力原動機、送電線、送電鉄塔、ビル、灯台などでも起きています。
【引用:ウィキペディアより】

今回の宮古島の陸自ヘリの場合はどうでしょうか。
消息を絶ったヘリコプターUH60「ブラックホーク」は『双発エンジン搭載』です。
エンジンが2機ついていて、飛行機で起こるバードストライクが起こる可能性はあるように思えます。
飛行機は2機のエンジンのみが原動力で飛行します。
しかし墜落したのはヘリコプター。
✓偶然が重なり、タイミング悪く2機のエンジンが同時にバードストライクにあって墜落する事態になるのでしょうか。

ヘリコプターUH60には「オートローテーション」という機能があるそうで、「竹トンボ」のように降下できるようです。
これは、非常事態がおきた際に、ゆっくりと降下し、不時着できる機能なのではないでしょうか。
③機体が故障した
次に、消息を絶ったヘリコプターUH60「ブラックホーク」実機の状況はどうだったのでしょうか。
自衛隊で使用するヘリコプターです、4月8日土曜日放送の番組内の紹介によると、点検はしっかり行っているようです。

【消息不明息ヘリの事前の状況】
✓飛行時間50時間ごとに行う『特別点検』 3月20日~28日
✓実際に飛行して点検する『確認訓練』 1時間の飛行
✓任務のため『熊本県~宮古島まで移動』 約4時間の飛行
もちろん機械なので『絶対に故障しない』とは言い切れません。
しかし、上記の状況からも、故障して上空で燃料が枯渇する事態は考えにくいのではないでしょうか。
④パイロットの体調が悪化した

私たちが通常生活している上では、身体検査を受ける人はどれ位いるでしょうか。
パイロットの航空身体検査は必要不可欠であり、パイロット航空法に基づいて検査が実施されているそうです。
内科、眼科、耳鼻咽喉科、精神神経科の4科にわたって、それぞれ専門医を配置する検査体制を整え、その検査結果に基づき、当研究センター所属の指定航空検査医が適否を判断しています。
【引用:航空医学研究センターより】
自衛隊に関しては、法律の適応除外を受けているらしく、「航空身体検査に関する訓令」という防衛省が定める身体検査が独自にあるようです。

もちろん、検査をしているから絶対に大丈夫とは言い切れません。
✓急性の疾患により体調不良を起こす可能性もあると思いますが、確率としては低いのではないでしょうか。
⑤何らかの外的要因があった


元陸上自衛隊 東部方面総監 「磯部晃一さん」は以下のように話しています。
✓『何が原因で事故に至ったのか本当に分からない』
✓『墜落した機体の部材の破損状況をみるかぎり、急速にコントロール失った可能性がある』
以上の事をふまえると、何らかの外的要因があり、墜落したという事はないのでしょうか。
実際に当時、中国船が横行していたとの情報もあり、国会でも話に出ています。

タイミングとしては中国船が何らかをおこなったと考えられなくもないですが、台湾との緊張が高まっている現在、表立って何かを仕掛けてくる事は少ないようにも思えます。

仮に攻撃だとすると、陸からほど近い海域での例えばミサイル攻撃であれば、音もするし、目撃情報もあるように思えます。
現在は、SNSがあるので、もし目撃情報があれば一気に拡散されると思いますが、拡散の形跡はありません。
ミサイルでは音もするし、目立ちすぎる。
では、目立ちにくく、ミサイル以外で考えられるものとして「EMP(電磁パルス)」「レーザー兵器」はどうでしょうか。
【電磁パルス】 …21世紀初頭の技術では、核爆発によるものと違って、小さな規模の電磁パルスしか発生できず、有効半径はせいぜい100m程度だと言われている。なおアメリカ軍が開発をしているとされているが、公式には実用化されていない。
【引用:ウィキペディアより】
ウィキペディアでは「公式には実用化されていない」となっています。
と、言う事は「非公式」の場合も考えられると言う事にもなります。

2017年のNHK “政治マガジン” によると、『コンピューターは制御できなくなり、飛行機が墜落したり、化学工場が爆春したりする危険性もある』との事です。
電磁パルス攻撃は、「高高度」といわれる核爆弾を爆発させ、発生するガンマ線(γ線)を利用して、安全保障などに影響を及ぼすものとされています。
以上の話は、2017年のもので、既に5年が経過しています。
さらに技術が進歩している可能性も考えられるのではないでしょうか。
▼私たちが知らない所で自衛隊への情報提供が進む現状はコチラ

最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は陸自ヘリの墜落に関して探ってみました。
墜落した原因は「事故」と早々に発表する事の疑問、事故以外の外的要因の可能性の方がしっくりくる。
仮に外的要因であったとしても、現時点では攻撃された報道も、目撃者もいない。
今は消息不明の10人の安否が心配です。
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